
2017年12月19日 何故 NTT の Bフレッツは不安定になってしまったのか?
日本や韓国においてのインターネット帯域幅はとても広くとられており、他国での遅いインターネット接続速度を比較すると、そのインターネット接続の速度に驚愕されたことがある方もいらっしゃると思います。
日本においてはほぼ独占状態に近い電話会社の NTT は旧 ISDN 回線から光ファイバーネットワークへの移行に莫大な投資を行い、一般家庭においても月に4千円から6千円程度で 100 Mbps に近い速度で提供し、 利用者が他国での実現が難しい高速インターネット回線を簡単に利用することが出来ます。これだけを読むと本当に素晴らしいことです。また近年では最速で千倍もの速度を謳う Gbps を売りにするサービスも増えてきました。
しかし、これには落とし穴が潜んでいることを忘れてはいけません。それは [ベストエフォート] という表現です。ベストエフォートが意味するのは他の利用者が増えれば増えるほど共有している同じ回線と速度を分け合うことを意味しています。もしあなたの隣人が映画のストリーミングやダウンロードを行っている最中に、インターネットに接続した場合、同じ回線を分け合っているため、その回線速度は遅くなり、体感できるほどになることもあります。このような状況では回線速度が不安定で、IP 電話 を利用している最中には音声が途切れたり、音声が悪くなったりその症状は予測できずさまざまです。
何故 NTT の Bフレッツは不安定になってしまったのか?
日本で提供されているNTT の Bフレッツサービスは近年、非常に遅くなったという声を多く耳にします。
この状況では安定した回線を IP 電話で使用できず、電話として安定利用するには無理があります。何が起きているのでしょうか?
その理由は簡単です。NTT は彼らの持つ回線のキャパシティーを超えてしまうほどの多くのユーザーにインターネットの提供をしているのです。これを例えるならば、莫大な交通量の車の数がひしめき合っているため、通勤ラッシュ時の酷い渋滞が常態化しているようなものです。
不安定なインターネット回線をどうする?
安定した高速なインターネット回線を要望される場合、SLA(サービスレベルアグリーメント)があるインターネットサービス(ISP)と契約することです。インターネットサービスプロバイダーにおいて、SLA は回線速度を保障するもので、前述の例で表現するならば適切な交通量を維持し、渋滞が発生しにくい高速道路を常に利用できる権利と似ています。また通常その速度が提供できない場合、返金に応じてくれる場合もあります。
ビジネスでのインターネット回線利用において IP 電話を使用する場合、回線速度が保障される SLA が含まれた ISP のご利用が貴社のビジネスを加速させる有効な投資になると考えております。